Q.社会人の息子がずっと家で仕事をしています。テレワークだそうですが、普段より長時間働いているのではないかと心配です。
A.新型コロナの感染拡大をきっかけに、テレワークなどの在宅勤務を命じる企業が増えています。テレワークには通勤時間がかからないというメリットがありますが、労働時間や仕事量を雇い主が適切に管理しない場合には、仕事が終わらないからと定時をすぎても仕事をさせられる、夜中や休日でも仕事ができるからといってメール対応をさせられるなどの長時間労働につながります。連合が2020年6月30日に発表したテレワークに関する調査でも、テレワークでは普段より長時間労働になると答えた労働者が5割を超えました。
Q.在宅だとサボっている時間があるから、と言われて遅くまで働かされているようです。
A.テレワークの場合、中抜け時間があるとか、本当に勤務しているか確認出来ないと言われがちです。でも、オフィスで働いていても、お茶を飲んだり、おしゃべりをしたりする時間はあるのです。テレワークだけサボっていると言われるのは筋違いですね。
始業時刻、終業時刻を自分でも記録し、職場にもきちんと把握するように求めましょう。テレワークでない場合と同じように、テレワークの場合も残業代の請求は可能です。
(弁護士 田巻紘子)
法律トピックス2021/06/24