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その他−なんぶ法律九条の会

「なんぶ法律九条の会」第6回総会/安斎先生が講演

  講演する安斎育郎先生

「なんぶ法律九条の会」は、7月2日に名古屋都市センターで6周年記念総会を開催しました。今年は安斎育郎先生をお招きして原子力発電に関するご講演をしていただきました。

安斎先生は東大工学部原子力工学科の第1期生で、その後、東大医学部助手や立命館大学教授を経て同大学国際平和ミュージアムの館長となられ、今年の4月からは安斎科学・平和事務所を開設されています。「国境なき手品師団」の一員でもおられます。

原爆症集団認定訴訟では、被爆者原告側の証人として大阪地裁で証人として証言をしておられます。その証言は、大阪判決勝訴に大きく貢献し、その後の全国の原爆症認定訴訟に大きな影響を与えました。

現在、東日本大震災後の福島第一原発事故の影響が大きな問題となっていますが、安斎先生は原子力の専門家として早くから原発の危険性に警鐘を鳴らされており、マスコミ等でしばしば発言をなさっています。

  ご講演は、福島第一原発事故の説明から始まりました。

原発は燃料棒の中にあるウランの核分裂による発熱を利用して水を水蒸気に変え、タービンを回して発電するが、火力発電とは違い、水をかけても発熱が治まることはなく、ただ、燃料棒が溶けないように水をかけて冷却し続ける必要がある。福島第一原発では冷却水を回すために非常用の電源が確保されていたはずだったが、地震や津波のために非常用電源が機能しなくなり、燃料棒の冷却ができなくなり、燃料棒が溶けだしてメルトダウンからメルトスルーという状態になってしまった。この状態で余震など起きればまた水素爆発して大量の放射性物質が大気中に放出されるおそれがある。何とか水をかけて熱を下げようとしているが、放射能を帯びた水が大量に漏れ出すことになってしまった。

  東京電力はこの事故を「想定外の原因で起こった」としているが、想定内の出来事であれば対策を講じられるはずなので、事故は過去の歴史に照らしても必ず想定外の原因で起きるものであること、また、今回の事故が起こったあとも情報を隠したり、わざと過小評価したりした可能性もあり、問題があることを述べられました。

次いで、放射線の影響について、「確定的影響」と「確率的影響」があり、「がんという景品が当たる宝くじ」になぞらえて分りやすく説明され(当選の期限がないので一生心配し続けなければならない点が普通の宝くじとは違うとのことです)、水素爆発後、放射性物質が大地に降り注いでいるため、表層土を削り取る必要があることも述べられました。「放射線は浴びないに越したことはない」が、「理性的に怖がる」べきだとのことです。

安斎先生は若いころ原子力に夢を持っておられたそうですが、その危険性に気付いて1972年の日本学術会議で発言してから、ずっとアカデミックハラスメントを受けていたそうです。国と企業、地方自治体と住民が原発を推進したために、批判する者は「反国家的イデオローグ」とみなされたからです。

このような状況の中で原発の危機は今後も続きますが、これ以上ひどくならないように対策を取り続ける必要がある、また原発の段階的廃止や電力の貯蔵、自然エネルギー移行も「国家百年の計」として進める必要があり、そのような政策を掲げる政権を主権者が選択しなくてはならないとのことです。

  安斎先生は約2時間にわたって、わかりやすく、時々ユーモアを交えながらご講演され、講演後の質問に対しても時間の許す限り丁寧に回答されました。講演後の感想では面白かったという声が多く聞かれました。今回は手品を披露されなかったのが残念でしたが、それも忘れるほど惹きつけられるご講演でした。

お話をお聴きして、原発の危険性を再認識し、一人でも多くの人に伝えるべきだと思いました。

なお、先生はご著書も数多く、近著もあるそうですので、是非お読みください。

 

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