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事件紹介

事件紹介−事件紹介

知多半島から労災事故を無くそう(IHI事故の取組を振り返って)

 

事故の概要と解決

2007年8月6日、知多市にあるIHI愛知工場内ISAT(製造中の船体ブロックが置かれているドッグ内)で大爆発事故が起き、孫請け会社(塗装業・四国)の山高さん(24歳)、杢尾さん(22歳)(2人とも自宅は佐世保)が命を奪われ、4人が怪我を負いました。

原因は当然設置されなければならない換気装置を設置せず、しかもそのことを知りながら作業の開始を指示したところにありました。しかし、一時は、作業者の煙草が原因ではないかという報道もされました(これは完全に否定)。遺族とIHIの思想差別を撤回させた労働者や県下の支援者、造船連絡会、重工産業労組のメンバーなどが中心となって実行委員会を立ち上げ、半田監督署、東海警察署、IHIなどに申し入れ、労災行政のあり方や原因と責任の解明・謝罪、安全対策の実施、相当な賠償を求め、数度にわたる交渉をしてきました。刑事処分も決まり、本年8月、IHIらがこうした遺族の申し入れを受け、和解解決に至りました。

数々の具体的な安全対策の実施

IHIは一貫して同社の責任を認めようとしませんでした。しかし、ISATはIHIの100%子会社でIHIの仕事をISATが請けた造船でIHI工場内の事故であり、言い逃れできるものではなく、昨年、IHI副社長が直接佐世保に弔問に出かけ、事実上の謝罪をしました。

また、遺族らは支援者の協力を得て、安全対策の実施を求めました。これに対し、IHIは大型換気扇の購入、各換気扇の設置基準の設定、ガス自動測定・警報機の設置、溶接(火器)作業と塗装作業の区分、危険区域の明示、柵の設置、安全シートの改善、再発を防ぐための展示室の設置等数々の安全対策を実施しました。

取組の特徴など

この取組は、なんと言っても、中心的な家族を失った遺族が会社の曖昧な説明を許さず、原因の説明と責任の所在を明確にしようとしたことから始まりました。山高さんの母親の訴えはIHIの株主総会で代読されました。また、知多半島区域が労災死の全国ワーストワン1となっている現状を正そうとする支援者のパワーが発揮されたことも、裁判を経ずに貴重な結果に至った重要な要因でした。

造船連絡会のメンバーは遺族と共に国交省、厚労省、造船協会に対する安全対策を普及するように申し入れ、共産党の小池晃参議院議員(当時)も内閣に対して質問趣意書を提出し、監督署が遺族に対し事故原因と対策などを説明することを求めました。

課題

この取組を通して今後さらに解決しなければならない課題もありました。たとえば、(1)職場の継続した取組、(2)地域からの市民的取組等、(3)監督署の姿勢を正す課題、(4)孫請け会社の損害の回復などです。なお、近く資料記録集が作成される予定です。

弁護士 竹内 平

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