ホームへ戻る 事務所だよりへ アクセス・連絡先へ リンク集へ
事件紹介

事件紹介−事件紹介

裁判員裁判〜変りゆく刑事裁判〜

2009年5月21日から裁判員裁判が始まり、1年が経過しました。当事務所では、岩井弁護士と私が裁判員裁判事件の弁護人を務めました。事件は、共犯者3名とともに、物を盗むためにお寺に侵入したが、男性1人に持っていた包丁で怪我をさせたというものです。裁判員裁判が始まって、刑事裁判はどのように変わったのでしょうか。  

(1)被告人の服装

裁判員裁判が始まる前は、保釈されて自宅等に戻っている場合でなければ、被告人がネクタイ・スーツ姿で裁判を受けることはできませんでした。今まで、被告人は、寝間着のような服を着て裁判を受けていたのですが、裁判という厳粛な場ではみすぼらしく見え、いかにも犯罪者というイメージを持たせるものでした。

しかし、裁判員裁判が始まり、被告人がネクタイ・スーツ姿で裁判を受けることができるようになり、私たちが担当した被告人もスーツにネクタイを付けて裁判に臨みました。
ささやかな変化ではありますが、被告人が凛々しく見えて、感慨深いものでした。

(2)冒頭陳述

証拠を調べる前に、検察官・弁護人は、冒頭陳述を行います。これは、検察官から見た事件のストーリー、弁護人から見た事件のストーリーを説明するものです。そして、今までは、非常に難解な言葉を用いており、それもあって、紙に書かれた原稿を法廷で読み上げるだけでした。傍聴席に座っている人は、それを聞いても、難しくて理解できなかったと思います。

一般の方が刑事裁判に参加する裁判員裁判では、それでは分かりにくくて何も伝わりませんので、私たちは、法廷の壁面に取り付けられたテレビ画面にパワーポイント(※プレゼンテーションソフトの一つ)の画像を映し出しながら、説明を加えていきました。十分なものであったかはさておき、少なくとも、原稿を読み上げるよりはよかったと思います。

(3)短期間の審理

私たちの担当した事件は、物を盗むためにお寺に入り、男性に怪我をさせたこと自体には争いがなかったのですが、他の共犯者との役割分担が争いになりました。そこで、先に捕まった共犯者2名が法廷で証言することになりました。

そして、今までの裁判では、一人証人を呼んで話しを聞いたら、次の証人を呼ぶのは1ヶ月先にするなど、裁判の日時に間隔を置いていました。

しかし、一般の方が、都合よく1ヶ月先に休みを取れるとも限りませんし、1ヶ月も空くとその前の証人が何を言っていたのか忘れてしまいます。そこで、裁判員裁判では、毎日のように裁判をするようになっています。私たちが担当した事件も火曜日から金曜日までの4日間連続でやり、その翌週、さらに半日裁判をやりました。

(4)量刑

私たちが担当した被告人は懲役7年6月の刑を宣告されました。ところで、この判決理由の中で、先に裁判を受けた共犯者(これは裁判員裁判が始まる前に裁判を受けています。)の刑が軽すぎるという意見が付されました。裁判官だけで決めた量刑が一般の方の感覚と離れていたといわれたのです。今後の動向が注目されます。

弁護士 永井敦史

このページの先頭にもどる

名古屋南部法律事務所とは?へ アクセス・連絡先 弁護士紹介へ 相談案内へ 弁護士費用へ 事件紹介へ お知らせへ 文化コーナーへ その他へ

個人情報保護方針
相談予約のお申し込み

弁護士法人

名古屋南部法律事務所

〒460-0024
名古屋市中区正木4丁目8番13号 金山フクマルビル3階
TEL:052-682-3211
FAX:052-681-5471

平針事務所
〒468-0011
名古屋市天白区平針2丁目808番地 ガーデンハイツ平針1階
TEL:052-804-1251
FAX:052-804-1265

QRコード RSSフィード